スポンサーサイト

--.--.-- --:--|スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

私のグリーフワーク & 書籍の紹介

2013.05.27 10:58|悲嘆のプロセスについて
札幌は、週末から暖かい日が続いています。何だか春をすっ飛ばして、すぐに夏になってしまいそうな陽気です。

今日はSIDS家族の会で刊行されている書籍を紹介しようと思い、書き始めたのですが、書いているうちにテーマがずれ、何だか長くなってしまいました。以下、本文です。

流産、死産、小さな赤ちゃんを亡くした親の多くが、自分の身にこんな悲しい出来事が起きるとは全く予想したこともなく、子どもを失った後の自分のこころの状態に戸惑い(これまでに体験したことのない、圧倒的な量・強さの悲しみや怒り、不安等さまざまな感情に飲み込まれる体験なので)、一体、この悲しみに終わりはあるのか、これから自分はどうなっていくのかと途方に暮れているのではないかと思います。

周囲に同じような体験をした人を見つけることも難しく、自分の状態を相談したくても、相談できる場所がなかなかないのが現状です。

そんな現状の中、多くの人が、ネット上の当事者が集うサイトや個人ブログで、自分と同じような体験をした人たちの体験談を読んだり、交流したりしながら、自分に必要な情報にアクセスしています。私も、息子を亡くしてから、今までにない自分の状態に戸惑い、これからどうなるのか、この苦しさが楽になるときがいつか来るのか、ずっと不安・焦燥感を抱えていました。

私の場合、この不安・焦燥感は、同じ体験者の体験談を読んでいるだけでは、解消することはできませんでした。当事者のサイトやブログは、赤ちゃんを失って間もない時期の方によるものが多く、「悲しみの中でもがいている」自分には共感できることが多く、「苦しいのは自分だけではない」と感じ、自分にとって、心の拠り所になったのは確かです。一方で、私は、「この悲しみと向き合い、回復した人」の話を聞き、この苦しみから抜け出るためにはどうすればよいのか、自分にとって必要なことは何かということを知りたかったのです。息子を亡くして半年後頃には、日常生活はそれなりに過ごせるようになっていましたが、心はまだまだ苦しくて、このままただ時が過ぎるのを待っていても、これ以上、傷は癒えないのではないかと感じていたのです。

私の場合、死産後3〜4ヶ月経つと、物事をこなすエネルギーは少しずつ戻ってきたので(と言っても、0だったのが、3〜40%に戻ったという感じですが)、赤ちゃんとの死別や死別全般に関する本を少しずつ読むようになりました。

最初のうちは、本を読んでいると、自分の悲しみが強く呼び起こされ、涙が止まらなくなり、とても消耗するので、家族が寝静まった夜に、少しずつしか読めませんでした。自分の気持ちが不安定で、本を読むような余裕がない時期もありましたが、それでも、少し余裕が出てくると、「今の自分にとってこれをやらないと次に進むことができないのではないか」という気持ちにかられ、少しずつ、少しずつ、本を読み続けました(そのうちに、このブログを始め、自分の気持ちを吐き出すという作業も追加されました)。

死別による悲しみ(悲嘆、グリーフ)をテーマにした書籍を読み続けるうちに、大切な人を失った後に、人はどんな感情をどのように体験するものなのか、その感情とどのように向き合っていくのがよいのか、悲しみと共に生きるということがどういうことなのか、が少しずつ理解できるようになってきました。

本を読みながら、今の自分の状態が、悲嘆のプロセスの中でいうとどういう状態にあるのかを客観的につかもうとし、そのとき抱えている心理的問題を解消するために何ができるかを考えようとしました。書籍をガイドにしながら、1人カウンセリングをしている(?)という感じでしょうか・・・。

こういった自分の心に向き合う作業(グリーフワーク)をしながら、現実の問題(美容院に行く、娘のために育児サロンに参加する、仕事を再開する、友人・知人に息子のことを伝える、娘の幼稚園入園に向けて準備する、夫と次の妊娠について話し合う、次の妊娠に向けて検査を受ける等々、死別後の生活に適応するためには、たくさんの課題があるんですよね)を1つ1つクリアする度に、少しずつ「こんな自分にも何とかやれた」という自信を取り戻し、少しずつ前に進めるようになってきた気がします。

SIDS家族の会の集まりに参加するようになったことも、自分にとって、大きな助けになっています。偶然ですが、同じ時期に赤ちゃんを亡くした方たちと出会い、自分の色々な気持ちを話せるようになったことや、会を運営して下さっている当事者の方たちの話を聞くことができること(赤ちゃんを失って10年以上経った上で、私たちの話に寄り添い、ご自身の経験談も話して下さいます)等、ネット上だけでは得られない、「新たな出会い」だなと感じています。

息子を亡くして、もうすぐ1年半が経ちますが、今の状態は「大分楽になった」と言うことができます。息子の不在に対する根本的な悲しさ、寂しさはこれからも消えることはないと思いますが、常に悲しみで頭が一杯ということはなくなり、今現在に目を向け、幸せを感じられるときも戻ってきました。息子の存在があるからこそ、今までよりも、物事を深く考えたり、味わったりできるようになってきたとも感じます。

最後に、赤ちゃんとお別れをして間もない時期のご家族にご紹介したい書籍です。

SIDS家族の会が刊行している小冊子で、同会のホームページから購入(1冊500円、私は入会した際に頂きました)することができます。

http://www.sids.gr.jp/books.html


「ちいさな赤ちゃん あなたを忘れない」
 流産・死産・新生児死の悲嘆のプロセスについてわかりやすくまとめられています。赤ちゃんとのお別れの仕方や周囲の人へのアドバイスもあり、母親だけではなく、関わる家族の方皆さんで読まれると役に立つと思います。当事者の手記もまとめられています。
 こういった当事者向けのガイド本(コンパクトでかつ必要な情報が要領よくまとめられているもの)を、入院中の病院で是非配布してほしいと、心から願っています。

「陽だまりのなかへ」
 天使ママさんの多くが悩まれる、「次の妊娠・出産」をテーマにまとめられたものです。もう1度、元気な赤ちゃんをこの腕に抱きたいと願う一方で、「また失うのではないか」という不安・恐怖が強くて、次に進めずにいる天使ママさんは多くいると思います(私もそうでした)。本を読めば答えが出るというわけではないですが、同じ悩みをもった当事者の体験談ものっており、自分の気持ちを整理する助けになると思います。

にほんブログ村 家族ブログ 天使ママパパ夫婦(子供あり)へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

Comment

非公開コメント

| 2017.10 |
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール

miso1213

Author:miso1213
 2010年12月に6週で初期流産、そして2011年12月13日に息子を38週で死産しています。現在、3歳の娘の母親でもあります。
 自分の悲しみと向き合い、心の中の息子と共に、少しずつ前に進んでいきたいと思っています。同じような死別体験者のために必要な情報提供もしていきたいと考えています。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

FC2カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

ページトップへ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。