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母との再会

2012.08.27 19:49|死産後の気持ち
遠方に住んでいる実母が、5日前から札幌に遊びに来てくれています。

 ここ数日、札幌も暑い日が続いているのですが、本州から来た母にとっては、夜、クーラーをつけずに眠れるのは「ありえない」(笑)らしく、快適に過ごせているようです。

 母は、息子が亡くなって退院する日に駆けつけてくれて、一緒に葬儀場で息子を見送り、産後1か月程の生活を支えてくれて、とても力になってくれました。娘がいるので、退院後はあまり泣いてもいられず、悲しみを押さえ込みながら何とか日常生活を維持していましたが、それも母が家事全般を担ってくれて、そばにいてくれたから何とかなったことだと思います。娘が昼寝している間に、母とたわいもない話しをしながら、時々息子への思いを話し、涙を流せたことが、私にとってはとても救いになりました。

 今回、母が息子のお骨と対面するのは7ヶ月ぶりになりますが、家に着いてすぐ、息子に挨拶をしてくれていました。 夜には、息子が亡くなってからの日々のことを振り返りながら、2人で色々な話しをしました。母が、息子の不在を心から悲しく思ってくれていて、そして、今でも息子を大切に思ってくれていることがわかって、うれしかったです。

 12月の息子の命日が近づいてきたら、また悲しみが強まり、気持ちが不安定になるかもしれないと少し不安に思っていることを伝えたら、 母も同じ心配をしていたらしく、「12月にまた来ようかとも思っていたんだけど、どうやって話しを切り出せばよいかと思っていたの」と話してくれました。夫と娘と3人で静かにその日を迎えるのが良いのか、自分の状態がどうなるのかわからないので、現時点では何とも言えないのですが、いざとなったら、母に助けてもらうこともできるんだと思ったら、少し気持ちが軽くなりました。いずれにせよ、自分の中にこもって1人で悲しんでいるのは孤独で辛くなると思うので、夫だけではなく(夫もしんどくなると思うので、どこまでお互いの気持ちを話して支え合えるのか、少し心配です)、息子のことを話せる友人や家族に話しを聞いてもらいながら、悲しみと向かい合えればと考えています。

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対人関係療法で改善する夫・パートナー関係

2012.08.21 23:04|役に立った本(夫婦関係)
対人関係療法で改善する夫・パートナー関係

水島広子著 創元社 1575円(楽天ブックス、Amazonで購入可)

先日、紹介した「お母さんの心がラクになる!怒らない子育て」と同じ著者が書かれた本です。

流産・死産後に、夫婦関係は色々な意味で揺らぎます。

夫婦共に、「赤ちゃんを亡くした悲しみ」に苦しむ当事者である一方で、それぞれの悲しみのプロセスは全く同じものではないので、相手の気持ちがよくわからなくなったり、すれ違うこともままあるのではないでしょうか。

一番、支え合って、分かり合いたい相手に、自分の気持ちを上手く伝えられないもどかしさ・・・。

うちの場合は、息子のことを語りたい私と、それを聞くのが辛い夫(夫自身の悲しみが癒えておらず、息子のことを話すと泣けてきてしまうので、話すのを避けているところがあります)という構図があって(それに気付くのにもしばらくかかりました)、私が常にイライラしている(特に夫に対して)状態になり、3ヶ月程前に感情的に泣いて怒ってしまう出来事があり、その後しばらく夫と視線を合わせることもできない時期がありました(つい最近までで、ようやく終結できそうでホッとしています)。

自分がなぜ、こんなにも夫にイライラしていたのか、この本を読んで、腑に落ちたところが結構ありました。

赤ちゃんを亡くした後、母親はとても傷つきやすくなっていると思います。赤ちゃんを守れなかった自分を責め、そんな事態を引き起こした(と自分で考えている、決して母親のせいではないと、今は自分で自分に言い聞かせていますが)自分が信じられなくなって 、こんなことが起きる世の中も信じられず、他人も信じられなくなっています。

そんな心の状況だと、他者の些細な言葉や態度を悪い方へとらえてしまい、イライラしやすくなるのだと思います。

私も引きこもっている時期はよかったのですが、友人関係や職場復帰等、人間関係を元に戻そうとし始めた時期に、イライラすることが増えました。私は幸いな事に、他者から傷つく言葉を言われたことはほとんどないのですが、それでも、どうやって息子のことを伝えるのかとても悩み、伝えるのにはとても勇気が要りました。きっとそういう不安、緊張が続く中で、日常の些細な出来事に対する夫とのすれ違いに過剰にイライラするようになったのかなと思います。

この本を読んで、自分も夫に対して、きちんと言葉で確認せずに、勝手に悪い方へ思い込んでいる部分があるんだなと気付いたり、相手の事情を考えずに、責めるような物言い、態度をしていたかもなあ、と思いました。

流産・死産の当事者だけではなく、夫婦・パートナー関係で悩んでいる全ての人におすすめの本です。

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怒らない子育て

2012.08.20 08:15|役に立った本(育児)
お母さんの心がラクになる! 怒らない子育て

水島広子著 青春出版社 1365円(楽天ブックス、Amazonで購入可)

著者は、日本ではまだあまり普及していない「対人関係療法」を専門にされている精神科医です。対人関係療法は、対人関係のストレスを解決する治療法であり、うつ病などの種々の精神疾患の治療として行われているのですが、「死別の悲しみ」にうまく対処できず長引いている場合も治療対象となるのだそうです。

息子との死別後、夫との関係、娘との関係をどうしていくか、そして家族以外の人との関係をどう復旧していくのか、と対人関係をめぐる悩みはつきないので、その解決策のために何か役に立つかもしれないと思い、最近、対人関係療法についての一般向けの本を読み始めています。

この本は対人関係療法の考え方が生かされた、子育てへのアドバイスになっていますが、3歳の娘にどう関わっていけばよいのか、色々なヒントが得られました。

子どもをついつい怒ってしまう自分に自己嫌悪して落ち込む、ということは 、子育て中のお母さんの共通の悩みだと思うのですが、「怒り」という感情は「自分は困っている」ということを知らせてくれる感情であり、怒りを感じる自分を否定したり、ひたすら我慢する必要はなく、自分が何に困っているのかを考え、困らないように対処すれば(必要なら周りに助けを求めるのも大切)よいのだ、という説明に、なるほどと思いました。

忙しい時にかぎって駄々をこねる、まだできないことを「自分でやる」と言い張る等、子育て生活でよくある場面への取り組み方も具体的に扱っていて、役に立ちました。

全207P、読みやすい文章なので、割とあっさり読めました。

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新盆を終えて

2012.08.17 08:11|死産後の気持ち
昨日、夕食後、送り火を焚き、息子を送りました。娘は「今日帰っちゃうの?また来るかな?」と聞きつつも、笑顔で空に向かって手を振り、私たち夫婦は口数少なく、何だかしんみりした雰囲気で、燃える火を見つめていました。

夫は、「本当だったら、このくらい大きくなっていたのかな」「いいきょうだいになっていただろうな」などと、息子のことを考えると泣けてくると日記に書いていて、まだまだ悲しみを我慢しながら日々を過ごしているんだなと切なく思いました。

お盆のことも、夫から触れてくることはなく、自分だけが「どうしたらよいのだろう」とやきもきして、私一人で考えて準備をしたので、寂しくも感じたのですが、夫にはまだそういうことまで考える余裕がない、考えること自体が悲しくて辛いんだろうな、と改めて思いました。

悲しみの形は、自分と夫それぞれの形があり、向き合うペースもそれぞれなのだから、自分の気持ちはなるべく素直に伝えながら(悲しいとか寂しいとか感じたままに伝えた方が、話さずにがまんして、わかってくれない、話せないとイライラをぶつけてしまうより良いなあと実感しています)、焦らずにゆっくり進んでいきたいと思います。

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新盆を迎えて

2012.08.13 23:56|死産後の気持ち
今日は息子の8回目の月命日でした。そして、初めてのお盆を迎えました。

うちにはお仏壇はなく、普段は、娘の子ども箪笥の上にお骨とお花や家族写真、おもちゃを飾って、息子のスペースとしています。

今日は、その場所からリビングのローテーブル(普段は娘がお絵描きなどする作業台になってるのですが・・・)にお骨を移し、盆棚の真似事をして、まこもを敷き、お供え物を飾り、窓際には提灯を飾りました。

娘には「今日は、空から○○君がお家に遊びに来てくれるんだよ」と説明したところ、とても喜んで、テーブルの飾り付けを手伝ってくれました。

娘は弟がいなくなってしまったことを一応受け止めてはいるのですが、死というものを理解しているわけではない(3歳ですから、当たり前ですね) ので、「空の方にいて、また会えるかもしれない」と思っていて、今日も「本当にお家に来てくれる」と期待させてしまったようで、夕方になっても姿が見えないことに、ちょっとがっかりしていました。

私たちも本当に残念でならないのですが・・・。

夕方、夫が帰宅してから、ベランダで、わずかばかりの迎え火を焚きました。燃える火を見つめながら、 息子のことを想いました。

久しぶりに家族3人で外食をし、「○○君も来ているかもしれないね」と話しながら、穏やかな時間を過ごすことができました。

寝る前に夫はテーブルの前で手を合わせ、「元気な○○(娘の名前)を見るにつけ、寂しくてならないね」とつぶやいていました。泣くのを我慢しているような顔をしていました。

私は、日中はお盆を迎える作業に集中していて 、泣くことはなかったのですが、夫のつぶやきを聞いて、今になって少し泣いています。

悲しいけれども、穏やかな気持ちでお盆を迎えられて、息子のことを家族みんなで想いながら過ごせて、よかったと思います。

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死産後の気持ちの変化(1)産後〜葬儀後まで

2012.08.10 23:07|死産後の気持ち
息子が亡くなってから現在まで、大雑把な自分のこころの変化を時系列で書いてみます。

~入院・出産~葬儀まで(3日間)~

・息子が突然亡くなってしまったことに大きなショックを受け、ひたすら悲しい(胸や体が押しつぶされそうな悲しみ、という表現は、その通りだなと思った)と感じる。

・一方で、医療スタッフの前では悲しみを表現することに遠慮を感じ(何となく、相手もどう接してよいのかわからない、困っている雰囲気を感じた、向こうから積極的に声をかけてくれることはほとんどなかった(赤ちゃんをかわいいと言ったり、泣いてもいいと言ってくれる人はいたが、実際にある程度の時間を側にいてくれる人は少なく、表面的に感じ、自分から赤ちゃんのことを泣きながら語るのはためらわれた))、孤独感を感じた。

・なぜ、息子が亡くなったのか、自分がもう少し早く胎動の減少・消失に気づいていたら、息子を救えたのではないかという強い後悔・自責の念

・息子が突然亡くなったことを頭では理解したつもりでも、何だか現実感がなく、「寝て起きたら夢だったりしないだろうか、夢だったら良いのに」と思ったり、何か麻痺した感じ

・退院後、自宅で息子と家族(夫、娘、私の実母)で短時間過ごし、最後のお別れをした。夫と娘が一緒に、息子に話しかけながら自宅の各部屋を案内していて、とても悲しかった。

・退院同日に、葬儀場で息子を見送ったときも、喪服を着るということまで全く頭が回らず、普段着だった。車での帰り道、強い疲れ(体もだけど、悲しみ疲れたという感じ)を感じ、もう何も考えたくない、このまま消えてしまえればよいのにと思った。

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流産・死産に関する情報〜ネットサイトやブログの利用について

 赤ちゃんを亡くした後の母親にとって、家族や友人の支えはとても大切なものですが、周囲の人にはなかなか吐き出せない辛さ、悲しみもあります。
 
 そんなとき、同じような「大切な赤ちゃんを失った」という体験をした当事者同士で支え合う、語り合える場所として、ネットサイトや天使ママの書かれているブログをのぞくことは大きな救いになると思います。

 色々な体験者のお話を読ませて頂くことは、当初はただただ涙が出て、それでも読むことが止められず、読み終わったときにはかなり消耗する作業でもありました。でも、それを繰り返すことで、赤ちゃんとのお別れを少しずつ受け入れていくことにつながった気もします(本を読むことも同じですね)。「自分だけではない」と孤独感が和らいだり、自責感が少し軽減されたり、そんな効用もあると思います。
 
 ただ、とてもナイーブなテーマを扱うことになるので、サイトによっては批判を受けて傷ついたりされる方もいるようです。私も当初はとにかく情報がほしくて、「死産」の単語でgoogle検索をして、あがってくるものを手当たり次第、読んでいましたが、「これはどうだろう」と思うサイトも見かけました。

 そんな中、「ともに生きる」という本の紹介でも触れた、ポコズママの会のサイトは比較的安全な、天使ママに必要な基本的情報も整理・提供されている良いサイトだと感じています。

ポコズママの会

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最後だとわかっていたなら

2012.08.08 15:57|役に立った本(死別全般)
「最後だとわかっていたなら」 
 ノーマ コーネット マレック・作  佐川 睦・訳
 サンクチュアリ出版 1050円(楽天ブックス、Amazonで購入できます)

 作者はアメリカ人の女性で、愛する長男を事故で亡くしています。その長男に伝えたかった想いが詩になり、その詩に出会った、若くして姉を亡くした訳者が、日本語訳にし、できあがったのがこの本です。

 大切な人を失ったあと、残された者は「あのとき、自分がこうしていれば」という後悔、自責の念にかられます。お腹の中の赤ちゃんを亡くした母親は特に、「自分だけが赤ちゃんからのサイン(胎動の減少、消失)に気づけたのに、赤ちゃんを守れなかった」という思いが強く、自分を責め続けるのではないでしょうか。
 
 私もたぶん、死ぬまで、後悔の念はゼロにはならないと思います。でも、大切な人が突然目の前から消えてしまうことがどんなことか、そしてそれはいつ自分に起こっても不思議ではないんだとわかったからこそ、目の前にいる大切な人をきちんと大切にして毎日を過ごしたいなと思います。

 あとがきに、訳者の佐川さん自身の悲しみの体験が書かれていて、それもとても心に残るものでした。本自体は全部で50数ページで、すぐ読めるものです。静かで落ち着いた雰囲気で、詩の背景に、日常の何気ない風景写真がのっているのですが、妊婦さんや小さな赤ちゃんの手の写真が出てくるページがあるため、赤ちゃんを亡くした方にとっては、時期によっては読むのが辛いことがあるかもしれません。

死別の悲しみを超えて

2012.08.08 15:55|役に立った本(死別全般)
死別の悲しみを超えて  若林一美 著
岩波現代文庫 1050円(楽天ブックス、Amazonで購入可)

著者は死別の悲しみについて、長年研究されている方です。
著者について検索していたら、2010年~立教女学院短期大学学長に就任ということと、女性であることを知りました(なぜだか、文章から男性だと思っていたんです)。
1988年~「ちいさな風の会」という子どもを亡くされた親の自助グループの世話人をされていて、この本の中の具体的なエピソードはこの会の会員さんのお話をベースにしています。

死別の中でも、子どもを亡くした親の悲しみを中心に書かれています。

私にとっては、とても読みやすく、共感できる本でした。
自分の悲しみだけではなく、色々な人の悲しみについて、考えさせられました。
悲しみの中で大切な人の死を受け入れていくまでの過程、そして残された者が悲しみと共に生きていくということはどういうことか、考えさせられました。
死別の悲しみの中にある人をどう支えていけばよいのか、また当事者同士で支え合う自助グループのあり方なども考えさせられました。

悲しみの当事者にとっても、周りで支えようとしている人にとっても、役に立つ本だと思います。

悲しみを超えて 愛する人の死から立ち直るために

2012.08.08 15:52|役に立った本(死別全般)
悲しみを超えて 愛する人の死から立ち直るために
キャロル・シュトーダッシャー 著
大原健士朗 監修
福本麻子 訳
創元社 3360円(楽天ブックス、Amazonで購入可)

著者は悲嘆(大切な人との死別による悲しみ)専門のカウンセラーで、著者自身が両親との死別の悲しみに深くとらわれていたという体験をもっているそうです。

本は3部構成になっていて、第1部「悲嘆の感情ーその理解と対処」では、死別後、私たちにどのような感情が表れるのか、そしてその辛い感情にどう対処していけば良いのか、前向きで具体的な対処法についても書かれています。第2部「死別のタイプ」では、誰と死別したか(配偶者、親、子供など)や死別の状況(事故死、自殺など)など、死別のタイプごとに章がもうけられ、その死別に特有の問題や対策について取り上げていて、自分と関連する部分だけ読むだけでもとても役に立つと思います。第3部「助けを求める・助けの手を差し伸べる」では、残された人が周りに助けを求めるにあたっての問題点や自助グループを運営するためのアドバイス、当事者の援助をしたいと考えている人(家族や友人も含めて)へのアドバイスが具体的に書かれています。

死別の悲しみの最中にいる人にとって、これから自分がどうやって進んでいけばよいのか、その指針となり、また支えとなる、とても役に立つ本だと思います(ちょっと厚い本ですが、自分に必要な部分だけでもまず読まれるとよいと思います、私の場合、第1部と第2部の「子どもを亡くした人へ」をまず読みました)。

赤ちゃんの死へのまなざし

赤ちゃんの死へのまなざし
竹内正人 編著
井上文子・井上修一・長谷川充子 著
中央法規出版 2100円(楽天ブックス、Amazonで購入可)

 2005年にお腹の赤ちゃんを予定日間近に、突然、亡くされた井上さんご夫婦と、その出産に直接関わった看護師長さんが、それぞれの立場で、赤ちゃんの死を振り返り、当時の気持ちについて詳細に綴っています。また、編著者の竹内医師が司会をされ、井上さんご夫婦、長谷川師長さんにインタビューした座談会も収められており、赤ちゃんを失った当事者が医療に望むものについて、深く考察されています。

 私自身、自分の受けた死産後のケアが標準的なものだとしたら、それはあまりにも不十分であり、心を痛めたまま、辛い思いをされている当事者の方がまだまだたくさんいるのではないかと感じています。2010年11月にこの本が出版されているのですが、当事者&それを支えるために真摯に赤ちゃんの死に向き合っている医療者からの貴重なメッセージが、十分には届いていない現場がまだあることを残念に思います。

 また、ご夫婦それぞれが、自分の悲しみについて、どのように受け止めていったかが詳しく書かれていて、とても参考になりました。なかなか取り上げられることが少ない、父親の悲嘆のプロセスについて触れられていることも、自分と夫との関係を考える際に役に立ちました(夫との悲嘆過程の差について、そこから生じる苦しさについては、まだまだ自分の中で取り組んでいる最中ですが)。

 当事者の方にはもちろん、周囲の援助者の方、産科スタッフの方に是非読んで頂きたい本です。

ママ、さよなら。ありがとう

ママ、さよなら。ありがとう
 ~天使になった赤ちゃんからのメッセージ~  
 池川明 著  二見書房 1155円(楽天ブックス、Amazonで購入できます)

胎内記憶の研究で何冊も本を出されている産科医が書いた本です。
私自身は、胎内記憶や赤ちゃんが胎内に宿る前の世界の話しについて全て信じられるわけではない(信じたい、そうであれば良いのにとも思うのですが)のですが、それでも、著者自身からの「赤ちゃんはお母さんのことが大好きなんですよ、短い時間でも赤ちゃんはお腹の中に生を受けて、お母さんと過ごせたことを喜んでいるんですよ」「赤ちゃんが亡くなったことはどうにもしようがなかったことで、お母さんのせいではない、自分を責めないで」というメッセージを感じ、自責の念を少し和らげることができました。
流産・死産された方の具体的な体験談も書かれていて、文章も優しく、読みやすいので(全部で115ページです)、特に赤ちゃんを失った直後の方が読まれると、助けになるのではないかと思います。

ともに生きるーたとえ産声をあげなくとも

ともに生きるーたとえ産声をあげなくとも 
中央法規出版  1575円(楽天ブックス、Amazonで購入できます)

 流産死産経験者で作るポコズママの会が編集した、流産・死産体験者11人の手記と4人の医療従事者のコメントを集めた本です。
 私は入院中にこの本を読みました(師長さんが貸して下さいました)。
病院からは、子どもの足形をとった紙(元気に産まれた赤ちゃんがとるのと同じもの)を頂きましたし、出産時から個室で過ごさせて頂きましたが、残念ながら、それ以外の「赤ちゃんとの思い出の作り方」についてのアドバイスはありませんでした。
 この本を読んだおかげで、髪の毛や爪を思い出として遺すことや、赤ちゃんにお別れの手紙を書くこと、そして娘、夫の両親、実母にも赤ちゃんにきちんと会ってお別れしてもらうことができました。
 また、ポコズママの会の存在(ネットのサイトがあり、自分の悲しみを表現したり、様々な週数、事情で赤ちゃんとお別れしたお母さんたちの体験記を読むことができます)を知ったことも大きかったです。自分だけではなく、赤ちゃんを失うという悲しみを抱えた方たちが大勢いることを知り、力づけられました。

赤ちゃんとのお別れの仕方~思い出を残す方法

 お腹の中で赤ちゃんが亡くなっていることがわかってから、赤ちゃんと一緒に過ごすために残された時間は本当に短いものです(私は出産後2日でお別れしました)。その限られた時間の中で、親は、赤ちゃんのためにできることを考え、行動しなくてはなりません。でも、深い悲しみに圧倒された状態で、赤ちゃんとの思い出を残すことまで頭が回らず、葬儀が終わってしまった後に、「あの時、こうしておけば」と後悔される親御さんもまだまだいらっしゃるようです。

 流産・死産に関わる医療従事者の方には、悲しみにくれて、身動きがとれなくなっている親のために、赤ちゃんとのお別れの仕方、思い出の残し方を具体的にアドバイスし、協力して頂きたいなと強く思います。

・赤ちゃんとの対面、赤ちゃんを抱っこすることの大切さ
 昔は、流産・死産すると、「赤ちゃんに会うと情がわいてしまい、却って母親が辛い思いをするから」といった理由で、赤ちゃんを抱っこもさせてもらえないことがほとんどだったそうです。今では、子どもを失った悲しみに向き合い、きちんと受け止めていくためには、亡くなった子どもにきちんと会い、抱っこしてあげることがとても大切だと考えられています。
 私の場合、お腹の中での息子の発育は順調で、38週での出産でしたので、出産後、息子に会わないということは考えませんでした。出産直後に、助産師さんから、「赤ちゃんを抱っこしますか?」と聞かれ、「はい」と答えると、胸に生まれたばかりの裸の息子を抱かせてくれました。あの時感じた息子の温かさは、今後もずっと忘れない、大切な思い出です。
 私は退院するまで、息子と一緒に個室で過ごしましたが、自分一人で息子を抱いていると、悲しくて悲しくて涙が止まらず、胸がつぶれてしまいそうで苦しくて、あまり抱っこをしてあげることができませんでした。夫は仕事を休み、毎日、病院に来てくれましたが、娘がいるため、夫と私と息子の3人で過ごせる時間は短いものでした。今では、娘を夫の両親に預かってもらって、もっとたくさん夫と2人で泣いて、息子に触れて、抱っこしてあげれば良かったなと思います。
 病院によっては、スタッフと一緒に赤ちゃんの顔やからだを拭いてあげたり、入浴(皮膚の損傷の可能性がなければ)をさせてくれるところもあるそうです。

・赤ちゃんとの思い出に残せるもの
 ~へその緒
 ~髪の毛、爪
 ~手形、足形
 ~母子手帳(身長や体重も記録してもらう)
 ~エコー写真
 ~赤ちゃんの写真、親が赤ちゃんを抱いた写真
  
 写真をとることについてですが、亡くなった人を写真にとるということが日常的にはないため抵抗感を感じたり、また、「写真をとったら赤ちゃんが成仏できない」といったことを理由に周りの親族から反対される場合があるようです。
 私自身も、前に書いたように、少し躊躇する気持がありましたが、夫が強く、「写真をとろう」と言ってくれて、それに従いました。今では残しておいて本当に良かったと思います。 
 アメリカでは、プロのカメラマンが、亡くなった赤ちゃんとの思い出の写真をとってくれるというボランティア活動が一般的に行われているそうです。

 赤ちゃんとの思い出を残し、赤ちゃんを偲ぶことは、悲しみと向かい合うプロセスの中で、とても大切な作業だと思います。悲しみの直後は、思い出すことがあまりに悲しくて辛いので、思い出の品を見ることができない時期がありますが、少し時間が経ってくると、赤ちゃんの存在を確かに感じたくなるときがやってくると思います。その時のために、思い出の品を残しておくことはとても大切だと思います。
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プロフィール

miso1213

Author:miso1213
 2010年12月に6週で初期流産、そして2011年12月13日に息子を38週で死産しています。現在、3歳の娘の母親でもあります。
 自分の悲しみと向き合い、心の中の息子と共に、少しずつ前に進んでいきたいと思っています。同じような死別体験者のために必要な情報提供もしていきたいと考えています。

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